おまめ note

自閉症児ママによる、自閉症児ママのためのブログ

自閉症?グレーゾーン?2歳の次男に抱いた違和感

2歳7か月の時に自閉スペクトラム症の診断を受けた長男とは違って、成長も早く発達に悩むことはなかった次男。

2歳を過ぎた頃から、ときどき「あれ…?」と感じるようになっていきました。

次男の発達に違和感を抱き始めるまでの記録です。

1歳半健診は問題なし

1歳半の時点で発語あり、意味のある言葉として「パパ」「ばっぽ(だっこ)」などをいくつか話していました。

しかし、母子手帳の「ママ、ブーブーなどの意味のあることばをいくつか話しますか」という設問には、「はい」と「いいえ」の中間に〇をしています。

なぜ中間に〇をつけたのか、当時の記憶はありません……(笑)

その母子手帳の記録をした1か月後に1歳半健診がありました。
意味のある発語として10個ほど記載したことを覚えているので、母子手帳の記録をした日から1歳半健診の間にぐんと言葉が増えたのかもしれません。

身体面の発達にも、気になることはありませんでした。

模倣もよくするし、よく長男の真似をして後ろをついて回り、同じおもちゃで遊んでいました。
「やっぱり二人目って成長が早いんだなぁ~」と実感することが多かったことを覚えています。

1歳前に歩き出し、長男のように「靴を嫌がる・歩いてくれない」などの困り事もなく、とにかくよく歩く、よく動く子でした。

1歳半健診は問題なく、「順調に発達していますね」と終えました。

 

長男が2歳7か月で自閉スペクトラム症の診断を受けたとき、次男はまだ1歳。

何の疑いもなく、むしろ次男の成長の早さに「やっぱり長男は発達の遅れがあったんだ」と痛感させられていたくらいでした。

2歳前から二語文を話し始め「次男は定型だろう」と確信し始めていたのですが、2歳を過ぎたころ、ふと気づいてしまったのです。

ロボットのような話し方が気になりだす

2歳前から二語文を話し始めていたこと、長男と比べて意思疎通がとれることに安心していたある日、ふと「あれ?いつも同じ言い回しじゃない?」と違和感を覚えました。

一番最初に「あれ?」と思ったのは、朝起きて「おはよう」と話しかけると、いつまでたっても「あっお」としか返ってこない。

最初は返事をしているのだから問題ないだろう、そのうち「おはよう」と言えるようになるだろうときにしていませんでした。
でも、半年以上経っても「あっお」と言い続けていたのです。

 

次第に、やり取りがパターン化され、いつも同じセリフ、同じ言い回しが気になるように……。
まるでロボットのようだと感じるようになりました。

さらに、2歳前から、言葉が増えていないことも気になるように……。

「2歳で二語文で話しているのであれば、成長が遅れているということではないはず」

そう言い聞かせていましたが、ロボットのような話し方を聞く度に、不安が募っていく一方でした。

赤ちゃんのころから、少し敏感な子だった

思い返してみれば、赤ちゃんの頃の次男に対して小さな音によく反応する、母親への執着の強さ、環境の変化に対する不安感の強さを感じていました。

とにかく眠りの浅い子で、抱っこで寝かしつけた後、ベビーベッドに置くと瞬殺で泣く。
無事に置けたとしても、短いと5分程、長くても30分で泣いて起きてしまうような子でした。

バウンサーもだめ、ハイローチェアもダメ、おくるみもダメ……。

眠りの浅さは、2歳9ヵ月になった今でも変わらずです。

 

旅行先のお風呂では大絶叫。
暴れるのでベビーベッドにねかせることもできない。

1歳を過ぎても人見知りが強く、私と旦那以外に抱かれるの拒絶。

よく会いに来てくれていた実母にすら懐かず、用事があって次男を実母に預けても、私が帰宅するまでご飯も何も口にしないということがよくありました。

初めての場所では、私から一切離れず、終始体を緊張させてしがみついていました。

あまりの不安の強さに、連れてきたことを申し訳なく思うことがよくありました。

2歳3か月、発達相談で自閉傾向を指摘

ロボットのような話し方に不安を感じるようになってからは、一つ一つの行動を「長男と比べて」「これは自閉症の特徴では…」と考えてしまい、ありのままの次男を見ることができなくなっていきました。

二語文を話すこと、理解力の高さ、長男の真似をよくすることから、自治体の発達相談に行っても「お母さんの心配しすぎ」「まだ2歳だから」「様子見で」と言われてしまうのではないか。

そんな不安から、最初から専門家に相談したいと考えていました。

しかし、いきなり発達外来に行くのも不安だったため、市が開催している発達相談に問い合わせ。

これまでの次男の様子、長男と比べてしまうことが辛い、一日中「自閉症かそうじゃないか」ばかりを考えて、次男をまっすぐ見てあげることができない。 そう伝えると、すぐに児童精神科医の発達相談の予約をとってくれました。

児童精神科との発達相談

電話から約1か月後に、次男と一緒に相談に行きました。 ロボットのような話し方、人見知りの強さ、社会性の発達の遅れが気になっていると伝え、「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査」を用いた発達スクリーニング検査を受けました。

結果は、「社会性と言語面に遅れが見られ、全体としても半年程の発達の遅れがある」とのことでした。

人見知りの強かった次男は母子分離ができず、入室してからずっと机の下に隠れ、持ってきていたトミカで遊んでいました。

先生が次男に対して何度か声をかけるも、一度も顔を上げることがなく、その様子から自閉傾向を指摘。

「正式な診察ではないので、ここでは診断は出せませんが……」と言葉は濁されましたが、もし先生のところを受診したら診断がつくか尋ねると否定はされませんでした。

また、1音ずつ区切ったような発音が気になるとのことで、アデノイドの肥大化の可能性を指摘され、耳鼻科を受診するように言われました。

後日、長男が通っている言語聴覚士の先生に相談すると、「99%関係ない」とのこと。

耳鼻科の先生からは、「アデノイドは鼻の一番奥、喉との間の上咽頭にあるリンパ組織のかたまり。小児はもともとアデノイドが大きく、それがこの年齢の子で発音に影響することはない」とのことでした。

発達相談の直後、先生から……

予想はしていたものの、どこか「否定してほしい」という思いもあり、しばらくは落ち込みました。

また、ロボットのような話し方だとは感じていましたが、1音ずつ区切った発音のことは気にしていなかったので、この指摘はかなりショックを受けました。

旦那は何度か気になると言っていたのですが、長男の話し始めと同じだったので「みんな最初はこんな話し方をするんだろう」と気にしていなかったのです。

相談室から出て待合室で身支度を整えていると、先生が追いかけてきて最後に伝えてくれました。

「この子はおとなしいから周りからできている、問題ないと思われてしまう。 そこをしっかり見てくれるような環境に入れなければ、この子がしんどくなるからね」

この言葉は、私の心にグサリと刺さりました。同時に、療育に通わせる決意を固めました。

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