おまめ note

自閉症児ママによる、自閉症児ママのためのブログ

自閉症長男就学までの記録⑧|いつまで続く?就学ブルー

就学相談を無事に終え、特別支援学級への入級も決定し、ほっと一息。

冬休みが明け、幼稚園の3学期も恒例の登園渋りからスタートしましたが、本当に切り替えが苦手だこと。3年も通っていると、多少のことでは動じなくなってきたのは、成長なのか、慣れなのか(笑)

3学期に入ると、自然と「もうすぐ小学生」ムードに突入します。どこからか、誰からか、見えないプレッシャーが匂い始めるのです。

幼稚園最後の発表会、最後の遠足、そして卒園式。3年間の園生活の締めくくりに向けて、止まることなく進みつづける時間。

着々と入学が近づいてくる中、じわじわと強くなる「小学校への不安」。

このまま小学生になって大丈夫なのか、大丈夫じゃないやろ……。まさに”就学ブルー”。今回は、ただただネガティブな内容ですがご容赦ください。

就学ブルーの始まり

3学期に入ると、年長さんたちはまた一段としっかりしてきたように感じます。最後の発表会なんて、年中さんのときとは比べ物にならないくらい自身が溢れた表情をしていました。

入園したときに感じた「年長さんって、すごく大きくて、しっかりしているんだな~」という感覚を、周りの子たちにも同じように感じはじめたのが就学ブルーの始まりでした。

周囲との圧倒的な差と違い

今となっては、周りと比べて落ち込むことはほとんどなくなりました。なくなったというか、慣れでしょうか。もしくは麻痺。

「あんな風に会話したいな」とか「うちは鬼ごっこできないな」とか「あぁ、また厄介者みたいになってる…」とか。

幼稚園終わりに公園で遊んでいると、そんなことを3年間感じ続けるのですから、やはり麻痺ですかね(笑)

3学期に入ると、これまで以上に周りがキラキラ輝いて見えるようになりました。

ちゃんと年長さんになって、小学生になるんだなぁ。走るのも早くなったし、もう会話なんていっちょ前。縄跳びも、逆上がりも、うんていも、ブランコも。私が”見える範囲”だけでも、ものすごい成長。

年少・年中のときから感じていた「周囲との差」は、気がつけば「圧倒的な差と違い」に変わっていました。

もちろん誰にでも得手不得手があります。他人の子どもほど得意なところほど、輝いて見えるものです。隣の芝生はいつも青く輝いている。

でも、長男の「苦手」なことは、もう「苦手」という言葉で言い訳はできないくらいなんです。それくらいに差がついてしまっている。一人だけ、枠の外にはみ出しているのがありありと感じられて、とても苦しい。

”同士”との間にも生まれた差

同じクラスに、おそらく高機能の自閉症だろうと思われる子がいます。入園式のときから、”同士”だと感じていて、互いに制服が着れない問題で悩んでいました。

そのママさんとは、発達云々の具体的な話はしたことはありません。でも、長男とその子のエピソードには被るところが多く、「二人は似ているね」とよく話していました。

でも、その子はなんだかんだ周囲と馴染み、長男ほど浮いていません。メンタル面では不安定なところはあるようですが、お友達のことを気遣ったり、一緒に遊んだり。私にもいろんなお話もしてくれます。会話も普通にできます。

本人はしんどさを感じるかもしれませんが、それなりに集団の中で生きていけるタイプなんだろうな。

年少のころはそんなに差がなかったその子とも、気が付けばはっきりとした差ができていました。

他にも気になる子はいます。でも、みんななんだかんだできている。学年で特別支援学級に進むのは、長男だけです。

いつのまに、こんなに差が開いてしまったのでしょう。何が彼らと違うのでしょうか。

”受け入れてもらわなきゃいけない”存在

周りの親御さんの視線や言葉が、「理解してもらっている」「温かく見守ってくれている」といった施しのように見えてきてしまいます。

へりくだるつもりなんてないのに、無意識に上下関係を感じてしまうのです。もちろん、私が勝手に感じているだけで、周りからさげすまれている訳ではないんですけどね。

周囲の子どもたちが受け入れてくれていることが嬉しい、といつも感じていたけれど、逆を言えば、「周囲の理解がなければ、長男の居場所はない」ということ。

私や他の子たちが”ここ”に存在するのに、特別周りに理解してもらったりなんてことは必要ないのに、長男は「理解してもらわなきゃ、そこにいられない」「受け入れてもわきゃ、みんなと一緒に過ごせない」なんて、不条理すぎる。

こういうことを考えてしまう自分が、とても差別的で自己嫌悪。もしかしたら、就学ブルーの特徴のひとつかもしれませんね。

※就学ブルーという言葉は、私が勝手に言い始めたものなので定義などはありません。

自分がうまく立ち回れるか

小学校にいけば、長男のことを知っているのは一人しかいません。先生も含めて、長男の言動に周囲が戸惑いを感じている姿が目に浮かびます。

1年生の誰もが不安と緊張を抱えて過ごす中、それ以上に不安を感じ、誰にヘルプを出せばいいのかわからない状態の長男。もし、放っておけば不登校一直線。放っておかなくても、不登校リスクはかなり高いけど。

長男が小学校に慣れるまで、ある程度周囲の子たちや先生との関係が築けるまで、授業の付き添いや登校支援など積極的にやっていくつもりです。が、こんなコミュ障の私にできるのか不安です。

最近得た情報で、就学先の特別支援学級は「かなり強く言わないと動いてくれない」らしいです。ここまで来て、選ぶ学校間違ったかな?なんてさらに不安マシマシです(笑)

小学校側とうまく関係を築けるのか。ちゃんと言いたいことを言えるのか。ちゃんと長男のことを伝えられるか。

ただただ、不安しかありません。何回「不安だ」って言っても、全然不安が減らないんです。不安ってどうやったら減るんでしょう?

 

あらゆることを”察して”くれていた幼稚園と小学校では、全く対応方法が異なるでしょう。私自身も気持ちを切り替えて、幼稚園とは、全く違うステージに進むつもりで挑まないといけませんね。

 

年中秋からはじめた就学相談。

あんなに悩んで悩んで決めたのに、今ではその選択に自信が持てなくなっています。

「ちょっとまった」ができない、立ち止まることができない。ただ、進み続けるしかない。

どこを頼ればいいのか、誰に相談すればいいのか。小学校は敵ではないとわかっていても、なんだか敵陣に突撃する特攻隊のような気分です(笑)

 

 

さらに追い打ちをかける行事たち

就学への不安が膨らみ続ける中で、さらに追い打ちをかけてくる幼稚園最後の行事たち。

親子遠足は、張り切って旦那も仕事を休んだのに「いかないー!!!」と大癇癪で欠席。発表会も大泣き大暴れで参加拒否。最後の遠足も、朝起きてくるなり大号泣。

小学校、いけそ?(笑)

学校説明会で落ち込む

2月頭に入学説明会がありました。

子どもの参加は不要とのこと、約2時間の予定だったので、子どもたちは幼稚園の預かり保育に預け一人で行ってきました。

子どもも一緒に来ている親子が3組いたのですが、全員静かに座っているんですよ。もちろん、小さな声でお話したり、後半になると姿勢が崩れたり、そわそわしていたりもありましたが、立ち歩いたり、大きな声を出したり、出ていこうとする子はいません。

小学校側は「この姿」を前提としているんだろうな。そりゃそうか。年長さんだもんな。

入学式の当日の話が無理過ぎる

当校し、上履きに履き替え、子どもたちは教室へ。親は先に講堂に移動。

子どもたちは担任に連れられて入場。入学式の後、子どもたちは教室へ。親はその場に残り、保護者会が行われるとのこと。

無理過ぎて笑ってもうたわ(笑)

まず初めての登校で、速攻子ども一人になるの。子ども一人につき、先生一人付いてくれるのかな?そんなわけがない。

長男にとっても、知らない先生に連れられて行くのは不安でしょうし、「何をしたらいいのかわからない」状況はパニック必須。

なんなんでしょう、この疎外感。被害妄想のレベルなのはわかるんですが、最初から眼中にないというか、すでに仲間外れにされているように感じてしまう。

やはり「見ている子どもの前提」が違いすぎる。

今更ながら、特別支援学校にすればよかったかな、と思ってしまう。後悔するの早すぎ(笑)

 

特に3学期に入ってから、一つ一つの行動が「このままで小学校いって大丈夫か」という不安に繋がってしまい、どんどん劣等感や疎外感、妬みが増し、不安や心配などの感情も合わさってカオス状態。

全くもって「もうすぐ1年生だねっ🌸」みたいな気分にならない。

時期が来たら「どのランドセルにするー?」とワクワクを胸に抱き、当たり前のように地域の小学校に進むことを受け入れ、心配と期待をおりまぜながら就学の準備をすすめていく。

ただの想像だけど。こんな感じなんかな、みんな。

こんなこと言葉にするから余計に苦しいんだけど。この1年の苦労を味わわなくていいだなんて、うらやましいって思っちゃうよ。

思っても仕方なくない?だって、めちゃくちゃ不安なんだから。入学前から不登校になる可能性考えるって、なんなのさ(笑)

 

一体いつまで続くのさ、就学ブルー。

 

 

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