前回「自閉症長男、就学までの記録⑤|C小学校の見学&就学相談へ」にて、3か所の小学校訪問を終えました。
結局、どこの見学や面談でも決定打となるほどのものがなく、消去法で学校を選ぶことになりそう……。
このまま消去法で決めてもいいのかと迷っていたところ、二つの出来事がきっかけで、どの学校にするか決断できました。
「自閉症長男、就学までの記録」は500円の買切りマガジンで、就学に関するすべての記事を読んでいただけます(1記事150円で単体でも購入可)。
マガジンには、こちらの過去記事も含まれます。
就学相談の地域差
これまで就学相談に関する記事を有料で書いてきたのは、就学に関しての地域差がとても大きいことが理由でした。
そのことについて、もう少しだけ詳しくお伝えしておきたいと思います。
大阪の中でも地域によって違いがあるのですが、大阪の特別支援は「ともに学び、ともに育つ」教育を基本とし、障害があっても地域の小学校に通うことができます。
もちろん学校によって、受け入れ経験のある障害の種別や程度は異なるので、地域の学校より特別支援学校の方が好ましいこともあるかもしれません。
ただ、これも文科省からの通達により、状況が変わっている地域もあります。
特別支援学級に在籍している児童生徒については、原則として週の授業時数の半分以上を目安として特別支援学級において児童生徒の一人一人の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた授業を行うこと。
私たちの住む地域では、特別支援学級に在籍しても基本は通常級で過ごすことには変わらないようです。
1・2年生の間は通常級で過ごし、「入り込み」といって支援学級の先生がクラスに来て支援を行います。
3年生以降になると、「抽出」と言って支援学級で個別で国語や算数の学習指導が行われたり、生活などの時間を使って自立学習などを行っていくそうです。
おそらく、他の地域とは特別支援の在り方が大きく異なると思います。
それに加え、学校選択制が導入されているため、隣接する校区の小学校を選ぶこともできます。
いくつかの地域の小学校、それぞれの特別支援学級、特別支援学校と選択肢は多くなり、この点も他の地域とは違う部分だと思います。
そのため、私の経験が参考になる方はとても限られた方になります。
見学での詳細なことを書くと、住んでいる地域がかなり絞られてしまうため、プライバシーの観点から有料記事としているのです。
中途半端な情報を伝えたくない
私自身がこれまでSNSで見聞きしていた就学相談の形とあまりにも違うことに、最初はかなり衝撃を受けました。
どうやって、この「大阪独自の特別支援」を受け止めればいいのか、かなり戸惑いを感じていました。
正直なところ、今でも納得はしていません(笑)
「ちゃんと特別支援学級で授業をしてほしい」と思っているくらいです。
ときどき、大まかな部分だけでも伝えた方がいいのかなと思うことがあります。
長男と障害の程度や特性が似ている子の親御さんからしたら、参考にしたいと思うんです。
でも、私が中途半端な情報を発信することで、それを見た人が私のように就学相談時に憤りや戸惑いを感じてしまうかもしれない。
誰かの人生の選択に、良くない影響を及ぼしてしまうかもしれない。
曖昧な表現や、中途半端な情報をお伝えすることは、私にはできないという結論に至りました。
進路が決定した際には、改めて報告させていただきたいと思っています。
長くなりましたが、以下から本編です。