おまめ note

自閉症児ママによる、自閉症児ママのためのブログ

発達障害グレーゾーン次男の発達検査と療育を始めるまでのこと

次男は2歳3ヶ月のときに、児童精神科医から自閉傾向を指摘されました。

療育を始めるまでの記録です。

▼発達が気になり始めた頃~発達相談にいくまでの記録

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療育を受けるための準備をスタート

療育に通うためには通所受給者証の取得が必要です。

私たちの住む地域では、
①児童相談所にて発達検査を受ける
②療育手帳に該当となれば、その結果を以て通所受給者証を申請可
③療育手帳に非該当であれば、医師の意見書を取得が必要

(自治体によって申請方法や手続きの流れは異なります)

児童相談所や発達相談を受けているクリニックの予約は、半年ほど待つことが多く、長男の時も予約は半年後といわれました(実際にはたまたま予約が空き、2か月後に検査を受けています)。

長男と比べて、次男は言葉も出ており理解力もあったため、医師の意見書が必要となるかもしれない。 児童相談所の発達検査の予約と児童精神科の予約を同時に行うことにしました。

児童相談所へ問い合わせ

まずは、児童相談所に連絡をしました。

電話口で簡単な聞き取りがあり、長男が自閉症の診断を受けていること、先日の発達相談にて次男も自閉傾向を指摘されたこと、療育に通いたいことを伝えました。

半年待ちを覚悟していたのですが、3か月後に予約が取れ、少しホッとしました。

児童精神科探しが難航

長男が通っている児童精神科に初診予約の電話をすると、5か月待ちとのこと。

せっかく児童相談所の予約が早く取れたのに、この2か月の差を少しでも短くできないかと他の児童精神科を探しました。

3か所のクリニックに問い合わせましたが、どこも初診は半年以上待ち…。
中には、発達検査の予約が受け付けられないからと断られるところもありました(発達検査を受けないと、意見書を出せないとのこと)。

長男のときと比べて若干マシにはなっていましたが、”今”困っているのに、すぐに相談にいけない、療育を始めることもできない。待っている間は何のサポートもないのかと、どこにもぶつけることのできない憤りを感じてしまいました。

仕方のないことだと分かってはいても、こういう瞬間は、なんだか社会から見放されたような気持ちになってしまいます。

結局、長男と同じ児童精神科で初診の予約をしました。

療育探しをスタート

発達検査のあと、すぐに療育を開始できるように療育探しもスタート。

次男に受けさせたい療育は、「言語療法」と「小集団」。

【言語療法】
発音の不明瞭さ、1音1音区切った話し方について、専門家に見てもらいたい。

【小集団】
人見知り、場所見知りがひどく、とくに同年代の子どもに対しての警戒心が強い。公園などで他の子どもと一緒になると固まって動かなくなる。 家族以外の大人、同年代の子どもと適切に関係を築けるようになってほしい。

長男が通っている同じ施設でもよかったのですが、それぞれの「居場所」を作ってほしいと思い、他の施設を探すことにしました。

施設が見つからない…!!

言語聴覚士など専門職が在籍している施設は少なく、通っている子どもの年齢も年中~小学校低学年が多いなど、なかなか希望するような施設が見つかりませんでした。

言語聴覚士が在籍しているとホームページには書かれていても、常駐ではないため月1回様子を見てもらえる程度。
私の望むような言語療法を受けられるような環境ではありませんでした。

そもそも小児の言語聴覚士自体が少ないそうで、通える範囲の民間施設に言語聴覚士が在籍している、というだけでもいい方なのかもしれませんね。

いくつか問い合わせをした施設の中から2か所見学に行ったのですが、次男は私と離れることができず、先生の顔すら見れない状態。

新しい環境を選ぶことは次男にとって強いストレスとなり、環境に慣れるまでにかなりの時間を要すかもしれない。

幸いにも、長男が通っている療育施設には次男もすっかり慣れていたので、長男と同じ施設にお願いすることにしました。

発達検査を受けるまで不安が募る

無事に療育施設が決まり、あとは発達検査を待つのみでしたが、心の中は穏やかではありませんでした。

毎日ロボットのように同じセリフを繰り返している次男を見ていると、「次男も自閉症だったらどうしよう……」という不安が膨らんでいきました。

「きっと2歳くらいの子は、みんなこんな感じ」と、不安を消したくてYouTubeで定型発達と思われる2歳の男の子の動画を見ては落ち込む。
もう見るのをやめようと思っても、不安を消したくて、また動画を探しては落ち込むことを繰り返していました。

1音ずつ区切る話し方と発音の不明瞭さで、次男の言葉を聞き取ってあげられないことが多く、いつか次男の「話したい」という気持ちを閉ざしてしまうのではないかという焦りも出てきました。

ネットでどれだけ検索しても、1音ずつ区切る話し方について書かれているサイトやブログが見つからず、不安でいっぱいの日々でした。

いざ、発達検査へ

発達検査の前日、心理士さんに伝えるために、普段の次男の様子で気になることをメモに書き出しておきました。

当日、次男には「先生とお部屋でパズルしたりして遊ぶよ」「初めて先生だけど、怖くないからね」と伝えました。

人見知り、場所見知りの強い次男は、初対面の人との関わりを拒絶し、何を話しかけられても口をつむんで無反応なことが多く、発達検査でも同じような状況になるかもしれない……。

不安を抱えて児童相談所へ向かいました。

ところが、そんな母の心配をよそに、最初こそ緊張は見られたものの、すぐに心理士さんと打ち解けました。

「機嫌が良いうちに、先に検査をしましょうか」と、入室してすぐに新版K式発達検査開始。

私は、隣の席に座り検査を受ける次男の様子を見ていました。

「この検査は、次男には難しいだろうなー…」と思う課題をすんなりクリアしたと思ったら、「この検査は余裕だろう!」と思う課題の指示が理解できずに別の遊び方をしてしまったり。
家では見られない次男の様子に、驚かされまくりでした。

普段の次男は、気が散りやすく記憶力がいいと感じたことはなかったため、特に短期記憶を測る課題をすんなりと正解したときは、思わず「すご!」と声を出してしまいました。

心理士さんも驚くくらいスムーズに検査終了。日常の様子や困りごとなどの聞き取りを行い、一旦面談は終了となりました。

長男の発達検査のときは、何が何だかよく分からないまま検査の様子を見ていたので、「できる・できない」に一喜一憂していましたが、次男の検査では、取り組む姿勢や反応、心理さん指示の出し方などを見る余裕がありました。

2歳という低年齢で発達検査を受けること自体がハードルが高いものであり、知らない場所・初めての人・初めての検査で、いつも通りの力を発揮することの難しさを感じました。

療育手帳は非該当…でも通所はOK?!

発達検査の結果、療育手帳は非該当。

全体的に半年ほどの発達の遅れが見られること、また発達に偏りがあること、発音の不明瞭さに対して「療育に通った方が良い」というのが、心理士さんの意見でした。

本来は療育手帳非該当の場合は医師の意見書が必要ですが、今回は児童相談所の方から役所に申し送りをしてくれることに。

後日、役所の障害福祉課に通所受給者証の申請に行き、心理士さんから言われたことを伝えると、情報連携に1か月ほど要するとのことでした。

役所と児童相談所は管轄が違うため、時間がかかるのは理解できます。

でも、こういう待ち時間はただ待つことしかできない。1か月がとても長く感じました。

3週間後、電話にて通所のための聞き取りを行い、翌週から療育をスタートすることができました。

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